総天然色ウルトラQ(1966/2011~2012年)

※発売当時書いた日記等を元に記事をまとめてみました。

ウルトラQは1966年1月~7月に放送された円谷プロ製作のテレビドラマ。いわゆる「ウルトラシリーズ」の1作目にあたります。
2作目のウルトラマンからはお馴染みの「巨大ヒーロー対怪獣」という構図がメインとなりますが、こちらはトワイライトゾーンのような特撮SFドラマ。怪獣(等身大のものも含む)から怪奇現象に至るまで様々な不思議と遭遇する物語が28話にわたって繰り広げられます。前述どおりウルトラマン以前の作品なので、怪獣などと戦うのは主に人間たちの役目となります。また28話すべてがモノクロで製作されています。
当時はテレビドラマとしてこれだけ本格的な特撮を使った作品が見られること自体が凄いことだったそうです。私自身としては生まれる何年も前の作品で、見たのは大人になってからですがそのときの興奮は忘れられません。時代を抜きにしてもクオリティの高い作品です。

そして2011年、数年前から製作中となっていたカラー化がついに正式発表され、夏にはBlu-rayとDVDが発売開始となりました。モノクロのオリジナル原版を修復した上でのカラー化。元々の画質が良かったとはいえ、50年近く前の作品とは思えないほど高精細な映像となっています。音も丁寧に補正されてクリアになっています。


最初、これは着色したものなんだ!と意識しながら見ていたのですが、そのうち何も考えず画面に集中できるようになりました。それだけカラーライズ技術が優れているのだと思います。着色よりも、わざと残されたノイズが気になるぐらいです。
想像以上だったのは、リマスターと着色により画面の情報量がものすごく増えたこと。画面に映っているものが何なのか理解しやすく、色々なディテールもよくわかりました。素材の質感や水の透明感も伝わってきます。モノクロだと主要人物を優先して認識しているのが、さらに広範囲まで見渡せる感じです。元々のモノクロ版を見てない人だと印象がもっと違うかもしれませんね。何度も見ている作品なのに、こんな色だったのか・こんな物が映っていたのか等々新たな発見があり、初回のように胸おどる場面がいくつもありました。
色が付くことで元の雰囲気が損なわれるのではないかと思われている方もいらっしゃるかと思います。しかしケムール人や悪魔ッ子はモノクロとはまた別の怖さが出てゾクゾクしましたし、暗い建物、夕焼けなど難しいシーンでも着色の度合いを調節して非常に美しく表現されています。静止画を見て不自然に思ってたものでも、映像だと結構しっくりきます。


ボックス売りで正直お安くはありませんが、是非「新生したウルトラQ」をじっくり楽しんでみてください。また価格はともかくカラーになったことで視聴の敷居が下がったはずですので、今の子供たちや幅広い層に見られる機会がもっとできるといいですね。


『総天然色ウルトラQ』Blu-ray BOX Ⅰ
『総天然色ウルトラQ』 Blu-ray BOX Ⅱ<最終巻>